山頂には天孫降臨を物語る「天の逆鉾」が聳えたつ。 ここ高原御池からでも、太陽の位置によって、 「天の逆鉾」の輝きを見ることが出来るという。 |
天孫降臨神話の地・高千穂峰は南九州・霧島連峰にある。宮崎と鹿児島県境 の6市町が入り組む地形。 火山近くにあった社殿は墳火で度々炎上した。 天孫降臨の地として南九州には他に宮崎県西臼杵郡の高千穂峰がある。⇒⇒⇒ |
高千穂河原・高千穂峰登山口。 見える山はお鉢山で、高千穂峰はその奥にある。 ここは鹿児島県であり、高千穂峰は宮崎県に入る。 |
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古宮址天孫降臨神籬斎場(ふるみやあとてんそんこうりんひもろぎさいじょう) ここ高千穂河原は文暦元年(1234)まで霧島神宮のあった処。 霧島山の大噴火により社殿を田口に移している。 現在の
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高千穂河原から500mのところに霧島神宮 の址がある。 神籬斎場として祭祀が継続されている。 |
お鉢を下りきり、高千穂峰に上る手前に スペースがあり、霧島神宮元宮があったとされる 石碑が設置されている。 ここにあった元宮は噴火により地中100m位下に 埋まり、現在神籬斎場として祭祀が行われている所 (上の写真)に再建されたが、 再び噴火により燃えてしまつた。 |
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「霧島神宮元宮之記 この脊門丘の地は、 人皇第29代欽明天皇元年 (皇紀1200、西暦540) 僧慶胤が神殿を造営し 天孫天津彦高瓊瓊杵尊 を奉斎せし聖地なりと伝う これ霧島神宮の創祀なり」 |
天孫瓊瓊杵尊降臨霊峰 | お鉢の左側に韓国岳を望む | 正面が高千穂峰、右側がお鉢 | |
お鉢まで上りつめ、ここから一旦下る。下ったところに霧島神宮元宮があり、ここから上って高千穂峰に到達する。 | |||
宮崎県高原町に聳える標高1573mの高千穂の峰。神聖な空気に包まれる山頂には、天逆桙が突き立っている。 ここは天界から地上を治めるために天津日高日子番能邇邇が降臨したとされる地。天逆桙はその証とされる。 |
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霧島屋久国立公園 宮崎・鹿児島両県にまたがる霧島山系は昭和9年3月我が国初の国立公園に指定され、22の単式火山が一つの 地域に密集した火山群世界でも珍しいとされている。 |
霧島は文字通り霧深いところ。雲が湧いて出るような山々の稜線を眺めていると、神秘的な思いに浸る。 このような位置に立つと、自分がまるで天に居る錯覚に囚われる。 天下ると表現されている言葉も、このような所から、下に降りる時に思わず天下ると発せられたのかもしれない。 霧島ハイツ(地図)より南方向に向かって写す。 |
高千穂峰は、皇孫瓊瓊杵尊降臨の地とされる山で、北西の韓國岳とともに霧島火山群の主峰をなしている。 山頂部に天の逆鉾を立て、東に二つ石、西に御鉢の二つの寄生火山をしたがえたその山容は、降臨伝説にふさわしい神秘的なものをもっている。 御池(みいけ)は高千穂峰の東腹にある。霧島山中では最大の火口湖で、周囲約4km、直径1km、最大水深103m、湖面標高305m。 周囲一帯は常緑広葉樹の美林に囲まれ、紺碧の水面にはピラミッド型の高千穂峰が影を落とし、美しい眺めである。 |
古事記の物語はさまざまに伝わる神話伝承を一書に集約したものだが、その編纂の最大の眼目は、皇孫瓊瓊杵尊が皇祖天照大御神の孫として高天原より降臨し、 その子孫が天皇として地上を統治することを明示する点にある。 この豊葦原水穂國(とよよしはらのみずほのくに)は、汝知(いましし)らさむ國ぞと、言依(ことよ)さしたまふ。故(かれ)、命(みこと)の隋(まにま)に天降(あまくだ)るべし。 「この葦原の水穂の國はあなたの治むべき國であると命令するのである。よって命令のとおりのお降りなさい」と告げられるこの場面は古事記のクライマックスといえる。 |
ポピー |